生態系が目指す動的平衡

      2017/05/13

さて、ではもう一つの仮説を紹介したいと思います。

それは、

『生態系は、動的平衡を保ちながらC/N比=10~20を目指す』

です。




生態系ピラミッド

生態系ピラミッドという図は、皆さん見たことがあるでしょう。
生物の授業で習う奴です。

大雑把に言うと、私はこれは『窒素量』として考えることができるのではないかと思っています。

生物とはタンパク質の塊=窒素化合物、ということです。
これはつまり、ある数の微生物がそのエリアに生息している場合、それに対応した数の虫達が存在しており、その虫の数に対応した小動物~大型哺乳類が存在する……という考え方です。
あくまでこれは、その地域の生態系がある程度正常に機能しているということが前提ですが、食物連鎖の仕組みから考えても、自然とこれは成り立ってくると考えられます。

生態系は、自然とそのようにバランスを取るようにできているんですね。
そして、これはその基盤として、対応した分の炭素量が存在しているということにもなります。
植物であれば分かりやすいですが、生物にもカルボキシル基として炭素は存在しています。

これらのバランスを取りながら、生態系はC/N比を調整しているのではないか?……と私は考えています。

では、何故それが10~20なのか?
その根拠となる情報としては、

  • アミノ酸は2~11個の炭素に対して、1~4個の窒素が結びついた分子である
  • 土壌微生物は、1gの炭素に対して窒素0.15g
  • 土壌有機物分解の主となる生物はカビ(糸状菌)であり、そのC/N比は20である

という部分が元になっています。
これらは全て、こちらの書籍からの情報です。




アミノ酸のC/N比

アミノ酸とはつまり……タンパク質の元であり、生物の構成分子でもあります。
お分かりでしょうか?

つまり、生態系が発達してくるほど、全体としてみた場合、アミノ酸のC/N比率に近づくのではないか?……ということなのです。
そしてその場所に炭素=植物が多い場合だと、それを餌とする生物……糸状菌のバランスに近づく可能性がある、というのが今回の仮説です。

このことを頭に入れておくと、窒素過剰の植物が虫害に遭いやすく、炭素を多く入れていても次第に窒素分は補充されていく……ということが何となくイメージ出来てくるかと思います。
そう考えてみると、人間=窒素がこれほど多くなってきたのも、産業革命において石油=炭化水素が発掘されるようになってきてからですよね?

ガイア理論

ガイア理論という概念があります。
これは、地球そのものを一つの生命体と捉える考え方です。
地球全体で見てみると、もしかしたらそのC/N比はアミノ酸に近かったりする……のかも?

さて、これまでとりあえず急いで解説してきましたが、色々と専門的な用語を普通に使ってきました。
未来農業ラボは、これからの農業者のための情報を提供するサイトでもあります。
農業に対して初心者の方のために、これから少しずつですが、農業の基礎を紹介していきたいと思っています。

……初心者の方は必見ですよ。

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