ネオニコチノイドとミツバチと生物農薬が自然界に与える影響

      2017/04/09

昨今、ネオニコチノイドによるミツバチ減少の話題が、世界的に議論になっています。EUは、念の為に、予防的にネオニコチノイドの使用を、厳しく制限しています。



ネオニコチノイドとミツバチ

それに対し、世界中の農薬メーカーは、ネオニコチノイドは、ミツバチへの毒性は許容範囲内であるとして反論をしています。あと、例えば、Bayer Cropscienceは、ドイツと米国に、Bee care centerを設立して、世界中から、ミツバチの研究者を招聘して、同社が、如何にミツバチを含めた生態系の維持に腐心しているかを、積極的にアピールしています。
農薬として登録されてるから安全なんだもんね、という説明だけでは、世間を納得させられないという現実が、ここにありますね。

さて、ではネオニコチノイドを使用しないと、全ての問題が解決するかと言うと、それは違うだろうと、TGAは思っています。例えば、市販の生物農薬の中には、受粉を促す蜂(例えば、マルハナバチ他)への接触毒性が確認されている微生物も有ります。
昆虫寄生真菌以外で、生物殺菌剤で使われている真菌(例えば、良く知られたtrichoderma)の中にも、マルハナバチへの接触毒性で50%弱の致死率の商品もあります。
また、真菌のマイコトキシン(カビ毒)には、まだ不明な点も多いので、従来は、虫への毒性が無いと思われていたのに、実はありましたという論文も散見されます。

生物農薬と生態系への影響

生物農薬は、各国でオーガニックでの使用が許可されている場合が多いのですが、もしかしたら、その成分の微生物が、圃場の生態系への影響を与えている可能性はゼロではありません。

我が国の場合、登録農薬で無い生物系の土壌改良剤が多々ありますが、菌種を特定するデータが不足しているケースが多く見受けられます。単純に、Bacillusだから安全ですというのは、その遺伝子データが開示されていない限りにおいて、その根拠は何なの?と思います。

TGAでは、協力会社とのコラボで、新種の微生物を単離・同定し、その属性から、どのようなリスクが予見されるか、アドバイスする有償サービスも請け負っています。
我が国の生物農薬が世界市場で戦えることで、この業界が発展することを、心より願っています。

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