mineral-sphereと土壌微生物相

      2017/04/09

秋田県大館市のハウス内で、葉物野菜の生育評価をしています。




土壌微生物多様性と土作りの関係

先日、山口県のJAさんにて、土作りのお話をしました。その中で、土壌微生物の多様性についても触れました。その点についてのご質問を頂いたので、ここで改めて、土壌微生物多様性に関する、TGAの見解をお話したいと思います。

現在、土壌微生物の多様性を測定するツールとしては、有機物分解の速度差を利用するもの、あとは、PhyloChipを用いたDNAマイクロアレイ法があります。

TGAでは、後者を支持しており、2011年にサイエンス電子版に発表された、PhyloChipによる土壌中の細菌多様性の変遷に注目をしています。つまり、土壌微生物というものは、季節によって、また土壌の状態によって、都度、その相が変わるので、その変遷がどうであるか、そして、変遷するなかで、常に変わらず、土壌中に存在する細菌が何なのか?そこが重要だと思っています。例えば、真菌性病害が発症している土壌では、放線菌が優占しますが、そうでない状態では、放線菌はマイナーです。あと、植物が植わっている土壌では、多種多様な細菌が多くいますが、根から離れるに従って、細菌バイオマスの総量は減少し、貧栄養細菌相が優占します。

ということを踏まえて、当社の実験では、十和田石が、上記のサイエンスに記載ある細菌の内、常に土壌中に存在している一群の活性を高めることが分かっており、そういう意味からも、十和田石を土壌中に投入することで、土壌微生物相の基礎部分が良化すると思っています。

つまり、TGAでは、土壌微生物の多様性を有機物分解の視点でなくて、無機物の観点から考察しています。このような無機物の視点による生物相のことを、mineral-sphereと呼びますが、土壌の静菌状態の考察で、最近、注目されている考え方です。

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