数年前に農水省と新規就農者の会議に出た議事録的なまとめ

      2017/04/07

Facebookの過去記事より、かつてフレッシュな新規就農者だった頃に、農水省と新規就農者の集まりに参加してきたことがありました。その際のまとめがあったので、こちらに記載しておきます。




農水省との意見交換会のまとめ

まとめると、トップダウンで変革してもらおうとしても無理。やるならボトムアップにしていくしかない、てことでした。
→近道は無い、てことですね。

意外にも、農水の方々は我々と同じ方向性を持ってました。
「ぜひ意欲ある方々が自由にやってもらって、しっかり稼いで頂きたいと思っています」という頼もしい言葉を、経営局長から聞くことができました。
そのための政策を徐々に打ち出し始めている所である、と。
実際、今回の青年就農給付金に関しても修正するつもりのようです。配布されたレビュー資料の中では、肯定的な意見はほとんどありませんでしたw

では、なぜそれができないのか?
まとめてみたいと思います。

まず、こうした国の声がなぜ届いてこないのか?

→立場上、軽々しくネットで発言できない。
何だかしがらみのようなものが色々とあるのだと思います。でも、こちらからの声はきちんと目を通してくれている。
特に最近は、facebookやtwitterなどを開設したので、そちらに書き込んでもらえば目は通している、ということでした。

次に、なぜできないか?

→参加された方々の意見を聞いていると、「政策が現場レベルでうまく運用されていない」という意見が多かったです。
どうも話を聞いていると、地方に行くに従って、歪みのようなものが出てきていて、きちんと浸透していない。これは多分、これまでの農業を置き去りにしてきた、日本のツケが回ってきているのでしょう。
過疎化や人材不足などの問題が表面化してきているのだと思います。

こうした部分の問題は、今ではネットを使って直接国へ情報提供ができるようになってきたので、みんなもっと使った方がいいと思います。
農業者たちだけでなく、国とも直接ダイレクトなやり取りができる時代なので、これを活かさない手はありません。
上から下へ、下から上へと伝わっていない情報が、このネットワークを使うことによって円滑化、正常化できるように思います。

続いてもう一つ、なぜできないか?

→日本は良くも悪くも、国民主権ってことですね。
こうしてネット上で意欲ある方々と話をしていると忘れがちですが、こうした人たちはまだごく僅かのマイナーな存在であり、圧倒的多数が「補助金クレクレ、あるならあるだけ使おうぜ」という人々がメジャーなのでしょう。
で、そうした声がある以上、そこに注ぎ込むしか無い、と。
で、そうした人たちは、声が大きい。みんなで集まって声を届けるわけです。
実際、今回参加された中でも、補助金無くしてくれという意見を言ったのはほぼ俺だけでしたし。
また、政策に関するアイデアも募集していました。
「我々だけでは思い付かない部分もあるので、一緒に考えて実現していきましょう」と。

後は現実問題として、「無くしてくれ」という意見は通りにくい。上記に書いた通り、バッシングが大きいんでしょうね。
多分この問題を解決するには、政治家を変えていくしか無いんじゃないでしょうか。そしてそれには、まだまだ時間がかかる……。
なので結局は、プレイヤーの問題なのでしょう。

じゃあどうしましょうか?

→俺から提案したいことは一つ。
『意欲ある人間たちがもっと公益的なプロジェクトを行って、そこに対する政策を打ち出してもらう』ってことです。
結果的に、それが無駄な税金の浪費を防ぐことに繋がる。

別にそれは海外インフラ投資でも、先端農業機械開発でも、宇宙農業開発でも何でもいいと思います。
要するに、農業イノベーションが足りないのです。そしてそれを実行しようとするプレイヤーたちが。
ネット上でごちゃごちゃとやっているぐらいなら、もっと直接国に声を届けましょう。
そして、産業発展のための行動を起こしていきましょう。

やる気のある人間の行動こそが、時代を変えていけるのだと思います。

今回、課長から面白い提案がありました。
この集まりの中で、海外展開したい奴らを集めてグループ作って、現地に首相も呼んで「ここのインフラ整えてくださいよ!」とか言ってやればいいんだよw、と。
これまで海外投資に関しては経産省の管轄だったのが、これからは農水省主導でやったっていいじゃないか、と。

やる気のある若手の集まりだったので、結構海外展開したい人がいるのかと思いましたが、思ったよりは多くなかったですね。でも、何人かそそのかしたので、この案件、マジで進めたいと思います……w

注:残念ながらこれらの人とは全く繋がりませんでした。

その他

>教育機関(農業大学校など)の質の問題。

→経営という部分を強化しているので、経営者向けの選抜コースの設置を行う所もある。民間などで教育機関を立ち上げる場合の支援制度もある。

>耕作放棄地の塩漬けの問題。

→地域における対応の差が大きいので、これからできる中間管理機構には、そうした問題を改善できるような仕組みを作る予定。直接現場からの報告が受けられるようにする可能性もある。

>中間管理機構の人事はどうなるのか?

→県に設置するので、知事の裁量が大きい。国は直接関与はできないが、これまでの関係者だけの組織ではなく、経営を経験してきた人たちにも入ってもらいたいと思っている。

>同じ状況にいる人達のネットワークが欲しい。

→今回のような集まりの場を作っていきたいと思っている。FBなどでの交流も盛んなので、調べてみて欲しい。
※意外にも、FB農業者倶楽部に参加している人、知っている人は少なそうでした。

>新規就農者が借りられる融資制度が無い、またはJAが前例がないので融資をしてくれない
>(神奈川事例にて)JA加入に多額の出資金がかかる。3桁とか……。
>販売に関するサポートもして欲しい
>耕作放棄地になる可能性のある圃場を事前に知り、放棄される前に継承できるような仕組みが欲しい

などなど……。
あ、あと、

>海外展開したいが、給付金の縛りがあるので我慢している。

→別に海外でやってもいいでしょ

ということでした。……あれ?話が違わなくないか?

これからどうなってしまうんでしょうね。

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