結局、新規就農して生計は成り立つの?驚きの新規就農者の実態 その2

   

前回、驚愕の新規就農者の収入の実態をお知らせしました。

ぶっちゃけ新しく農業始めたらいくら稼げるの?驚きの新規就農者の実態 その1

今回は、もう少し突っ込んで、『果たして生計は成り立っているのか?』ということについてお知らせしたいと思います。




 

新規参入者のうち、生計が成り立っているのは4分の1しかいない

果たして、どれくらいの人が農業で生活ができているんでしょうか?調査結果を見てみましょう。

新規参入者における農業所得による生計の成り立ち状況を見ると、「おおむね農業所得で生計が成り立っている」割合は、24.5%である。

>新規就農者の就農実態に関する調査結果【概要版】平成28年度

一般社団法人全国農業会議所 全国新規就農相談センターより

答え:24.5%

というわけで新規参入者のうち、なんと4分の1しか生計が成り立っていないそうです。ということは、4人に3人は生計が成り立たない状況なんですね。一体その原因は何なのかも気になりますが、彼らの心中はお察しします。

所得不足分の補填方法は何か?

では、生計が成り立たない分を一体何で補填しているのか?ということですが、報告によると以下の通りだそうです。

所得不足分の補填方法(複数回答可)を見ると、「青年就農給付金」が41.3%と最も多く、「農業以外の収入等(家族の農外収入を含む)」は21.9%と前回から26.9ポイント低下し、「就農前からの蓄え(貯金)」も21.3%と前回44.0%から22.7%の低下と、それぞれ大幅な割合の低下となった。

青年就農給付金:41.3%

家族の収入:21.9%

貯金:21.3%

やはり、助成金がかなりの割合を占めていますね。気になるのは、他の収入と貯金の割合が大幅に低下していること。段々貧乏な人間が流れ込んでいるんでしょうか……?




今後、農業で生計が立てられそうか?

それでは、今後農業で生計が立てられそうなのか?ということについて見てみたいと思います。

「農業所得による今後の生計の目処」については、「今後、目処が立ちそうだ」と回答したのが72.7%であり、就農経過年目ごとでは就農1・2年目(76.4%)、3・4年目(72.6%)、5年目以上(60.4%)である。

答え:72.7%

7割ぐらいは生計が立ちそうだと思ってはいるようです。ただ気になるのは、3割は無理だと思っているということと、年数が経つにつれ割合が低くなっていること。

そもそも、1〜2年で無理だと思うようなら、最初からやらないですよね。自分でも目処が立つと思っていないとやってられないので、ちょっとバイアスがかかってそうな気もします。と言うかこれは主観なので、あまりあてにはできないでしょう。みんなそう思って事業をやってるんだから。

そして、実際に生計が成り立っている割合を見てみると、

就農後の経過年数別に農業所得で生計が成り立っている割合を見ると、就農1・2年目は14.6%であるが、3・4年目は24.9%、5年目以上は48.1%となっている。就農後の経過年数が長くなるにしたがって、農業所得によって生計が成り立っている割合は高くなるが、就農後5年目以上でも半分程度は農業所得によって生計が成り立っていない。

となっているようです。

答え:5年目で48.1%

さすがに5年も続けると、生計が成り立つ割合も高くはなってきているようですが、それでも半分は農業では食って行けていない、ということでした。この割合を高いと見るか、低いと見るか……。

まあそれでも、生計が成り立っていないのに続けていけるというのが、農業の不思議な所なんですけどね。

次は他の項目を見てみたいと思います。

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