病害虫の発生しない土壌微生物相バランスとは

      2017/04/09

TGAでは、土壌病害菌による作物への病害発症を、土壌殺菌以外の代替技術で防止出来ないか、現在、技術開発をしています。




土壌病害菌への対策について

この土壌病害ですが、生産者の方が最も陥り易い誤解は、土壌中から「病害菌」が居なくなり、「有用微生物」が増えることが良いことだという「都市伝説」です。

私達が、上記を都市伝説と呼ぶ理由は、先ず第一に、土壌中の病害菌は、実は非常にマイナーな存在であること、また、病害菌は、通常は病害発症させず、日和見であること、そして、特定の作物にとって病害菌であっても、土壌中の生態系全体を俯瞰した場合、有益な場合があること、またその逆で、有用微生物と言っても、それはヒトにとって有用でも、土壌中の生態系では、有益でない可能性があること、等などです。

ヒトの社会では、善人もいれば悪人もいて、警察があって、社会の秩序のバランスが取れているように、土壌中の微生物生態系も、実は、病害菌がいる事も必要だと思っています。例えば、かつて、実験室に於いてですが、自然界の土壌を使ったポットに有用微生物だけを混ぜ込んだ場合と、病害菌も混和した場合、後者の方が検体植物の生育が良かったという現象を観察しました。

つまり、病害の発生しない土壌微生物相とは、ヒトが思い描いている構造とは異なっていて、特に、ヒトが培養出来る微生物だけをピックアップして土壌に投入しても、それでは、土壌中の静菌状態の維持は困難だというコトです。

この土壌微生物のバランスをどう取るか、そこは、土壌中の微生物相全体を解析することが必要で、今、その準備をしているところです。米国のアリゾナ大学の研究では、粗方、病害の発生しない静菌土壌の実用化の目途が付いたと聞き及びましたので、またぞろ、欧米に先を越されないよう、TGAとして、最大の開発努力をしています。

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