土壌の粒子径が微生物相に与える影響

      2017/04/09

化成肥料を使うと、土壌中の微生物相は変わるのでしょうか?また、その影響は、土壌の物理性に対して、どの程度のインパクトがあるのでしょうか?



土壌微生物相の変化

この課題について、2000年頃から、色々な実験結果が、論文で発表されています。

例えば、炭素源について、土壌中の微生物相は、土壌中に存在する有機物の総量によって異なります。例えば、化成肥料、畜肥、汚泥、化成肥料に植物残渣を混ぜたもので土壌中の微生物相を観察すると、グラム陽性菌(A) とグラム陰性菌(B)の比率(A/B)は、汚泥が最も高く、化成肥料が最も少なくなります。この傾向は、細菌(A)と真菌の比率(A/B)に於いても、同様の結果になります。
また、炭素の種類ですが、これは、溶存性有機体炭素と粒子性有機体炭素の両方に影響を受けます。

以上のような現象は、微生物の生態からして、容易に想像出来ますが、別の研究では、土壌微生物の多様性の最も重要な要素は、実は、栄養源でなくて、土壌中の粒子径であると言われています。
これは、土壌中の粒子が細かければ細かい程、他種多様な微生物が生息する一方で、粒子が大きいと、ある特定の種が優占するという研究です。

とは言うものの、土壌の粒子径が余りに小さすぎると、今度は、土が締まってしまい、逆に土壌の通気性を損なう原因にもなってしまいます。

現在、TGAでは、400nm~300㎛までの微粒子から、5mm程度の石粒まで、他種多様に十和田石の粒子径を準備しています。これらの幅広い粒子径は、目的とする土壌、或いは微生物の増殖に対して、それぞれ適切に対応出来るよう、spec.を作成中です。

栽培のそれぞれのステージ(播種、育苗、定植)で、適切な土壌の粒子径と使用する肥料の組み合わせが、病害に強い作物を収穫出来る鍵とも言えるでしょうね。

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