海外農業の歴史 その1

      2017/04/09

長らくお待たせしました。

日本国内の農業の歴史に続いて、海外の農業についても考察してみたいと思います。




先進国と途上国の違い

まず、海外と言っても2パターンあり、大きくは先進国と途上国に分けられます。先進国は、日本と同様に近代化して文明が発達してきた国。途上国はまだ農業が中心となっている国だと考えてもらえれば良いかと思います。さらに先進国の中でも、大まかには「農業ができる国」と「できない国」に分けることができます。

そもそも、「国」というのは自然に決まったものではなく、これまでの歴史の中から人為的に決まってきたもの、と言うことができるかと思います。ですので、必ずしも農業が適した場所ごとに区分けされているわけではありません。現在筆者が滞在している香港などを見ても、農業に適している場所だとは言えません。これは、砂漠地帯や寒冷地、島嶼国なども同じことが言えるかと思います。

よく「食料自給率」が話題に挙げられますが、このような農業に適していない国においては、自給率など何の意味もなく、いかにうまく貿易をして多様な食材を手に入れるか?……ということが食文化の発展には非常に重要になります。なので、「農業ができない国」に関しては、農業に力を入れることを早々に止めて、何か他の産業を発展させるようにしてきました。例を挙げるとするならば、中東諸国の石油産業や、香港シンガポールなどの貿易産業などです。こうした国々においては、農業技術は発展してはきませんでした。

一方で、幸いにも「農業ができる先進国」においては、他の産業と同じように、普通に業界が発展してきました。日本はたまたま二次産業でダントツに伸びたため、一次産業が置き去りにされてきたことは既に紹介しました。しかしそうでない国々では、普通に市場原理が働くようになり、農業従事者たちの間でも競争が行われるようになりました。

まとめ

その結果どうなったかというと、単純に「優れた経営者のみが残る」ということになりました。マーケットにおいて優位性があり、求められるものを提供できる経営体たちが残り、そうでない所は市場から去っていく事になったのです。そうした結果、各地の特色を活かした食材を使った経営体が、グローバルにシェアを掴むようになっていきます。

大手穀物メジャーの登場や、Dollやデルモンテなどの大手企業、オーストラリアやニュージーランドの果物などを思い浮かべてもらうとよく分かるかと思います。こうした企業は、当然ながら国内だけでなく、世界各国のマーケットを抑えるため、グローバルな展開をしていきます。そのために、大規模で効率化、そして輸送面に特化した商品を作っていくようになりました。

次回に続きます

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