海外農業の歴史 その3

さて、これまで先進国においての農業の歴史を見てきましたが、一方で途上国側はどうだったのか?

これに関しては、特に語ることは無いかと思いますが、念のため触れておきましょう。



途上国の農業の歴史

今現在でも、途上国と呼ばれるような以前は植民地化されていたような国々では、未だに農業が主産業となっています。そして、それらの国で算出される農産物は、安い人件費によって大型のプランテーション化され、先進国へと流れてきています。

ゴムやバナナ、パームヤシなどが例として挙げられますが、当然ながら原料を作るこれらの産業では、大した額を稼ぐことはできません。生産性が悪いので、可処分所得なども増えることなく、それどころか教育などの時間すら削って、農作業の時間へと割り当てることが普通の暮らしをしてきています。

こうした国々では、「最も低コストで生産すること」に焦点が当てられるため、日本などとは違って資材などにお金を掛けることはできません。そのため、その場所でできる作物に合った品目が選ばれ、できるだけお金を掛けずに生産する方法が取られています。……これは、今の日本で言う『自然栽培』と同じ方法です。

一方で、先進国側での農業に関してですが、実はこれも同じ方向へと向かっています。というのも、経営効率などを考えた場合、やはりできるだけ低コストで品質の良い物を作ろうとすると、どうしても『適した環境で適した物を作る』ことが最も合理的だということになるんですね。そのため、なるべく余計な手間を省き、自然のままに栽培する方向へと近づいているのです。

というわけで、途上国の話に戻りますが、このような状況では設備投資などに掛けるお金は当然無いため、つい最近まで機械化はされていませんでした。もちろん今でも、当たり前のように一人で1〜2haぐらい手作業で管理する人などもおり、日本で1aぐらいの面積で「手作業じゃ無理だ!」と言って、補助金を申請してトラクターを買いたがるこれまでの農家さんたちには苦笑せざるを得ませんが……(笑)。

おおまかに言って、このような流れが海外農業では起こってきました。いよいよ次からは、これからの未来農業の方向性についてです。

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