ドローンが可能にする自動化農業の未来

      2017/04/09

「ビッグデータ×農業」を掲げる仏のスタートアップ「Airinov」




世界のドローン技術の発展が目まぐるしい

中でも農業界へのコミットは凄まじいものがあるが、最近の中でも目を引いたのが上記の記事だ。元々フランスはParrot社という、ドローンの先進企業が存在しているためか、今回のニュースの先進性はさすがだと言える内容だった。

現在主流となっている活用方法というのが、上空にドローンを飛ばして空から撮影した画像を解析し、葉の色を解析して生育の様子を把握、肥料が足りない場所を判別する、というものだ。上記の記事によれば、1ピクセル辺り5cmという、かなり高解像度の精密なデータが入力できるらしい。さらに葉面積指数や葉緑素含量までも測定できるというから驚きだ。

おまけに緯度経度を記録し、太陽の入射角の補正を行ったり、曇りの日対応も可能、そしてさらにはトラクターにデータをインプットするだけで、不足分の肥料を自動で散布できるよう調整するというのだから……もう完敗だ。敵いそうにない。……今回はこの部分について、日本との比較を考えてみよう。

何故こうした技術が日本ではまだ普及していないのか

まず第一に、農地面積の差がある。単純に日本にはドローンを活用するほどの面積を持った圃場が数少ない。この記事の会社は、フランス国内だけで3000社の顧客を抱えているらしいが、日本にはそこに投資できるほどの余力を持った農業経営体は数少ないだろう……。

続いて、ドローンベンチャー自体の少なさ。どうしても日本はサービス系以外のITベンチャーが弱い気がする。まだ数えるほどしかドローンを開発する企業が無い上に、それらは概ね大企業だ。Airinov社はドローン自体のハードの開発は行わず、センサーとデータ加工のみに注力しているという。……こうした企業間の協力体制がうまく整っているため、スムーズな開発が進むのだ。

プレイヤー自体の弱さ

上記に関連して、プレイヤー自体の弱さ。もはや言うまでもないが、現在の日本のメインプレイヤーである高齢者たちは、「ドローン」という物自体が分かっていない。当然ながら、それを使う方法なども分かるはずがない。未だ、一部のラジコン好きのおじさんたちが、肥料や農薬散布のために労力を削減する目的で使っているというのが現状なのだ。

日本には日本に向いたドローンの形はあると思うが、いずれはこのような大面積をカバーする農業の形が必要になってくるのは間違いない。もしその時が来たら、未来の日本の農家たちは、こうした先進的な海外製品を使うことになるのかもしれない……。

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