ビッグデータ活用による自律分散型農業の可能性

      2017/04/09

先日の記事で書いたように、日本でイノベーティブな活動を行うと、周囲に潰される恐れをずっと抱いていた。なのでこれまでは密かに更新を続けてきたのだが、もう早々に海外へ視点を切り替えたいと思っている。というわけで、少し積極的に情報発信をしてみたい。




オープンソースのセンサー農業

今回のテーマはこちら。

農業を変えるオープンソースハードウェアとファブ

ハッキリ言って、私がずっとやりたかったことが正に考えられていて感銘を受けた。

世界的に、気候変動の影響が大きくなり、作物の安定生産の需要が高まっている。特にこれから人口が急増する時代なので、その重要性は語るまでもないだろう。さらに、インターネットの普及や航空インフラの発達により、もはや国境の存在はどんどん希薄になっていき、グローバルな時代に突入している。既にEUが発足した通り、国を越えてあるエリアでの経済圏が確立される流れの真っ只中だ。

このような時代であるからには、それに応じた技術が可能になるし、必要とされてくる。中国が食料輸出国から輸入国へと転じたことでもその対応は急務である。さらに近年発達が目覚ましいセンサー類の低価格化とIoTによって、これまでの大資本企業でなくとも、小規模経営を統合したクラウドビジネスモデルが成り立つようになってきた。

IT業界モデルを農業に

既にIT業界では主流となっているようなそうしたモデルが、農業においても適用できるのではないかということを考えていた。特に未だにIT技術が普及していない途上国においては、このようなテクノロジーが爆発的に普及し、メジャーになる可能性は十分にある。既に何度もお伝えした通り、Googleなどの企業はおそらくそうしたエリアにおける、未だ顕在化していない潜在的なマーケットの存在を考えているため、農業への投資にも意欲的なのだろう。

というわけで上記のプロダクトであるが、全く現在メジャーになりつつある小型低価格センサーデバイスの活用により、広範囲の農地情報を取得することが可能になったことを改めて示してくれた。これが世界に普及し、そこから集められるビッグデータを解析すると、世界規模での食料生産情報が可視化されるようになる。

これは言うまでもなく、農家の本質である(と思いたい)世界の全ての人々に対する食料供給のニーズを満たすことに繋がる。これは事業というだけでなく、社会的にも非常に有用なソリューションなのは間違いない。どうも日本の農家である限り、自分の地域や自分の畑のみのことしか考えられない方が多いようなのだが、世界の農業大企業が目指している通り、これぐらい大きい規模でのビジョンを考える人も出てきて欲しいものだと常々思う。

ビジョンの大きさが事業の大きさを決めると思っているので、今の日本の農業の状態が、そのまま農家の状態であるのだと思う。確かにイノベーションも起きてこないはずだ……。

まとめ

さて、このようなプロダクトがメディアに登場してくるフェーズになったので、この分野も急速に発展してくることが考えられる。ということは、農業界にも近いうちに大きなインパクトが与えられるとともに、世界はさらに進歩して良くなっていくことだろう。技術の発展というのは本当に素晴らしいものだ。

で、一方日本農業界が未だに行っていることは、こんな感じ。

首都圏の学生ら田植え 女子農力向上委が福島で福大生と交流

いい加減、こういったお上主導の道徳的な農業体験プログラムは、農業界のイメージを変えるためにも、もう止めた方がいいと思うのだが……。

 - 農業ニュース, 農業技術 , , , , , , , , , ,