最近の気になる国内農業界ニュースダイジェスト

      2017/05/14

筆者は基本的に、シェア以外の『数字』のデータにはそれほど興味はなく、『流行の流れ』というものに非常に興味がある。特に◯倍……といった情報には、配信元の恣意的な意図が組み込まれているので、元データをきちんと把握しなければ危険だと思っているし、そもそも数値で出てくる情報というのは、既に過去のもので、本当に先進的な情報は現場や数字以前の『兆し』を知る必要があると思っている。




最近の農業ニュースダイジェスト

前回の記事においても、そういったニュースなどを参考にし、導いた結論である。今回はそれらのニュースの最近のダイジェストを紹介しよう。

毎年約20人が新規就農 佐渡市

2012年から、新規就農者の獲得に力を入れて、毎年20人……という記事。ということは、今年で約80人が就農したということだろうか。記事によると「攻め」の姿勢だということだが、筆者だったら同市内に80人も入ってくるような自治体は勘弁して欲しいと思う。一気に競合がそれだけ増えたということなのだから。今後の佐渡市の行方が気になる所である。

そしてここに受け入れ側と就農者の意識の違いがあり、自治体としては住民が増えてほしいから、耕作放棄地を増やしたくないから、といった理由で外部の人間を呼び込むのであるが、面積と反収から計算して導き出された、最適就農人数が検討されずに行われた就農政策には意味がないと思っている。ちなみに、和郷園の社長曰く、これからの大規模農業の面積の指標は200〜300haだそうである。

農家は結構ネットを使っている

銀の匙に影響されて農高入った結果wwwwwwwwwww

こうしたスラング情報も、現場の声という意味では時に役に立つ場合がある。話には聞いていたが、漫画『銀の匙』が及ぼす影響はかなりのもののようだ。我々の時代で言う『もやしもん』と同じだろう。おそらく、もやしもんの影響が今、社会に出てきて就農者が増加しているのだと思う。となると、今後銀の匙の影響が出てくる頃には、一体農業界はどうなっていることか……?政策というのは、非常に与える影響が大きい。

そして逆に言うと、漫画がここまで社会に影響を与える時代になってきたということだ。サブカルを始めとする、若者が最初に触れるメディアというものをきちんと考えておかないと、これからの情報戦略で後れを取ることは間違いない。

井関農機---業績は回復へ、国内農機市場はプラス転換も

これだけ就農者が増えているのだから、当然農機具の売れ行きもいいだろう。聞いた話では、農機具屋の顧客は20年以上変わっていないという地域もあるらしい。高齢者が農機具を買い替え、新規就農者が新たに購入し、中国人に盗まれた人も買い替え、アジアでの需要も増加し……このような結果になるのは当然の結果だと思われる。

ちなみに、昨年あれだけ騒がれていた農機具の盗難事件が、今年に入ったら全く聞かなくなったことを気にしている人はどれだけいるだろうか?……それに気が付き、それが世界の経済状況の変化の証拠である、ということが結び付けられる農家が、一体日本にどれだけいることだろうか。今後、あるイノベーションが起こらない限り、この手の農機具の伸びも続くことだろう。

農業女子というのは何なのか

農業女子も納得の洗浄力! 泥も汗じみもはじき飛ばすシャープのドラム式洗濯機

一部以外の農家には非常に不評な農業女子プロジェクト。最初から冷めた目で見てきたのだが、いよいよここ最近の、農業女子用トラクターや、上記の記事を見てそれが顕在化してきたことを実感した。……率直に言って、企業の広告媒体として扱われるようになってきている。……さすが目の付け所がシャープだ。洗濯機が農業とどれだけの関わりがあるというのだろうか。いや、確かに無くはない。だが、そういうことか……?こじつけすぎだろうという気がするのは、筆者だけではないはずだ。

一方で、農業者側の広報手段としても使われているのだろうと予測する。別にこれが各自の努力と判断で行われているというのならば、外野がどうこう言うことはない。だが、予算は出ていないにしろ、バックには農水省が絡んだプロジェクトなのである。全くもってユーザーのニーズを捉えていない農業界を象徴したような出来事だと思うのであった……。

というわけで、日々このようなニュースをPickingしながら、時代の移り変わりを予測している。

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