紫陽花とユーカリ #未来農業media

今年は長野でも、今までになくアジサイが綺麗に咲いた年だった。

つまりはそれほど雨量が多かったということなのだが、今回は少しアジサイのことについて考えてみたい。



【紫陽花】

まあ詳細はリンク先のWikipediaを見てもらえば分かるのだが、紫陽花の花のように見える萼の部分は、土壌pHによって赤か青に変化するというのは有名である。この青色は植物にはよく見られるアントシアニンという物質が原因で、酸性の場合は青、アルカリ性の場合は赤になる。

何故酸性で青になるかというと、土壌中に含まれるアルミニウムイオンが溶け出して吸収されるためなのだが、これによって土壌の状態が分かる指標にもなる。また、紫陽花は簡単に挿し木などで増やすこともできるという特性があるが、これは原基の細胞が根に分岐するための『根源体』ができやすいためである。

こうした特徴を活かして、紫陽花を土壌分析代わりに使ったり、さらに紫陽花の遺伝子を使うことによって簡単に挿し木ができるような果樹苗などの開発が行われるかもしれない。特徴のある植物というのは、これから非常に注目の分野だ。

【ユーカリ】

紫陽花と同じように、アルミニウムを吸収する植物の中に、ユーカリがある。その成長速度で一目置かれている樹木であり、観葉植物として日本でもよく見られる。

この成長力が何によってもたらされているかというと、それはやはりアルミニウムのせいだろう。通常ならほとんどの植物にとってアルミニウムは有害なので使われないのだが、土壌中にはこのアルミニウムは非常に多く含まれている。このアルミ成分を使うことによって、他の植物よりもより強靭な生命力を手に入れることが可能になったのだろう。

また、このユーカリの葉を食べる有名な動物としてコアラがいるが、ユーカリ由来のタンニンに変化しているとはいえ、やはり分解したらアルミニウム成分が含まれているので、生物にとって健康に良いとは言えない。そのため、コアラはゆっくりと時間をかけて2mもある腸に住んでいる腸内細菌によって消化を行うのだ。

さて、では何故アルミニウムが生物にとって有害かというと、それは酸素を奪ってしまうからなのだと考えているが……それはまた別の機会に回そう。

 

……実は筆者は、こういった内容を書く方が好きなのである。

 

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