最近の植物工場の動向について

      2017/04/09

近年の植物工場を巡る動きにも、大分明暗が分かれてきたようだ。



明暗の分かれる植物工場

ふと見たネット広告で、植物工場向けの転職記事が出ていたので、興味本位で筆者も登録して様子を見てみたのだが、基本情報を入力した後にしばらく待ってエージェントから届いたメールには「残念ながら該当する企業はございませんでした」の文字が輝いていた。

登録情報から考えてみたところ、どうやら栽培技術を持った人間よりも設備に関するノウハウを持った人を募集しているのかもしれない……という予感はした。このような部分から考えてみた植物工場の動向を探ってみる。

「大川隆法」総裁の予言を実践して倒産した「野菜ベンチャー」

この記事には思わず笑ってしまったのだが、植物工場先駆者と言われる「みらい」の倒産記事である。様々な所でそろそろ淘汰の時代が始まると言われていたのが、ようやく顕在化してきたようだ。既に業界の間では、まともに利益が出ている所は3割程度だという話は有名だ。

その一方で、逆に大きく資金調達をして飛躍しようとしている所もある。

無洗野菜や遠隔制御の「植物工場」も、農業ITのファームシップが1億円の資金調達

先日、某イベントにて代表取締役の方とは面識を持ったのだが、筆者が目指している部分と似た分野を目標としているようなので、もしかしたら今後何かの関わりが出てくるかもしれない。アジアに向けた戦略も練っているようで、熱帯地域においては工場型の農業はかなり重要な位置づけを占めてくるはずなので、その行く末が楽しみでもある。

というようなこれらの記事、そして実際に話を聞いてきた限りにおいて、植物工場では下記の部分がポイントになると思われる。

  • 電力使用量などのランニングコスト
  • 生産の安定性
  • 自動化

植物工場を始めとする農業分野に関しては、補助金が入りやすいので、初期投資は比較的容易に集められるだろう。だが、ランニングコストに関しては甘く見積もっている所が多いのではないだろうか。そもそも、農産物は日本国内においては供給過剰なので、販路をよほどしっかり作っておかなければならない上に、契約したらした分だけの生産の安定性を確保しなければならない。そうした部分を踏まえたうえで、工場の最も有利な部分であるオートメーション化による人件費削減、こうしたポイントを抑えておかないと、予言に従ったのだからと安易に考えていると、みらいのような結果になってしまうことは当然だ。

まとめ

まだまだ課題は多いが、植物工場には間違いなく需要はあるし、その先の未来にはこのような宇宙農業への道のりが続いているため、これからの動向には注目していきたいと思っている。そしてまた、筆者自身も関わっていきたいと思っている。

 

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