日本の農業界に活気が無くなっていく理由

もうこの手のニュースを見るのはうんざりなのだが、またしても流れてきたので一応触れておこう。



農政が必ず関わる日本農業

イオンや全農など、高級農産品をアジア直送

見出しの通り、AEONと全農、ヤマトなどが組んで農産物の輸出に力を入れるという記事だ。……ただし、問題なのはそこに農林水産省が関わっていることであり、毎回のことながら疑問を感じざるを得ない。

率直に言えば、「これだけ大手同士がやってるんだから、国が絡む必要ないじゃん」という話である。実際の関係者からしたら、色々と言いたいこととか理由があるのだろうとは思うが、そういったこと抜きで新人のベンチャーを目指す人間から感想を言わせて頂くとこうなる。

「やっぱり国は大きい所を支援するんだな。……じゃあ、自力で頑張ろうとしているベンチャースタートアップに勝ち目は無いからやめとこ」……ということだ。

最近よく目にする、IT系スタートアップのベンチャーたちの様子を見ていると、国に何とかしてもらおうとしている人など誰もいない。とにかく規制緩和をして、自由にやらせてくれ……!というだけだ。そして、自分の実力のみで成功する可能性もあるので、それはやる気だって出てくる。

……ベンチャーというのは、簡単に言えば『アメリカンドリーム』のようなものだ。全く実績もなく、無名の人間でも、努力と工夫次第で社会的成功を収めることができるし、ジャイアントキリングだってできる。そうした物語を夢見て、若者たちは次々と起業するのだ。

ベンチャーと農業

一方で農業界はどうだろうか?……どこにも夢なんて見当たらない。見えてくるのは、『大手に就職して、国に守って貰えば何とかやっていけるだろう』という雰囲気だけだ。魅力があるのといえば、牧歌的でのどかな農村風景ぐらいだろうか……?

……果たして、こんな業界にやる気ある人材が入ってくるだろうか?

大きな夢や野望を持った人材は、安全に守られた柵の中には興味はない。当然ながら、そうした業界には、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家も参入してくることは無いだろう。敬遠されるのは間違いない。業界構造にぶら下がっているのは、果たして一体誰なのだろうか……?

……最後に、この記事を紹介しておこう。

なぜ「バター不足」が繰り返されるのか これまでの仕組みはもうムリ? (1/8ページ)

……果たして、弱者を再生産する今の仕組みで、日本農業は本当に大丈夫なのだろうか?

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