雑草と野菜の差について考えてみる #未来農業media #雑草 #野菜

一応農業もやっているのだが、地域の有力者のおっちゃんに「お前には畑は貸さない」宣言をされてしまったので、非常にやる気が起きない。

一番使いたかった家の周りの圃場だったのだが、これで利用権が切れるまでの間、後数年は借りることができない。……どうやら完全に因縁ができてしまったようだ。……さて、それはともかくとして、植物を見ていると雑草と野菜の違いについて考えることがよくある。例えば下の二種類。

雑草と野菜の比較

栽培した山東菜と、裏庭のヒユ科と思われる雑草。

……一体、この差はどこから生まれるのだろうか?



葉の色の原因

この「山東菜」という野菜は非常に分かりやすいのだが、常に葉が黄緑のカラーをしている。そして、成長が早い。この葉の色というのは、自然栽培などの肥料少なめで栽培した方法でよく見られる色であり、葉が黄色くなって枯れる前の状況と似ているとも言える。

そもそも、この葉の色が何かと言うと、『葉緑素』によって緑に見えている。光合成には、赤領域と青領域の光の波長を多く使うので、光の三原色によると残った緑が反射して見えるのだろう。つまり、葉緑素が多いほど緑の色が濃くなる、ということだ。

葉緑素の量

それでは葉緑素の量は何によって変わってくるのか。それは光合成回路を作るための原料となる『水』と『酸素』と『窒素』だと思われる。特に、窒素を多くやった場合の葉の色がドス黒くなるのは、実際に畑をやったことのある人ならよく分かるだろう。

これは、硝酸化して受動吸収してしまった水溶性の窒素を、植物の体内で何とか代謝させようとして葉緑素をたくさん作り、光合成を行って消費しようとしているのだろう。逆に言うと、原料が少なければ葉緑素がたくさん作れないため、葉の色も薄くなる、ということだ。

雑草と野菜の違い

さてここで最初の話に戻り、雑草と野菜の差は何か?ということを考えてみる。それはおそらく……『養分を体内に溜める能力の違い』だ。

養分とは、簡単にいえば生物にとっての栄養素である。糖分だったりビタミンだったりアミノ酸だったり。こうした栄養素を体内に多く溜められるものを『野菜』として人間は選抜し、育種してきた。その結果、毒素であるアクが少なく、味覚によって「おいしい」と感じられる食べ物を増やしてきたのである。

それが雑草の場合だと、体内に溜めるのではなく、すぐにそれを体の一部として代謝してしまうのだと考える。その結果、おいしいとは思えないが他の野菜たちよりも成長のスピードが早く、生存競争に勝つことができる力を持っているのだろう。

なので、養分が少なかったり野生に近いほど、体内に養分を溜めることが無いため、葉緑素の密度は低く、葉の色も薄くなる傾向があるのだと思われる。

何故、「畑からは雑草を排除しなければならないか?」ということの答えがここにあり、紛れも無くその原因には物理法則や科学的な根拠がある。雑草と共存できる、という場合には、両者の共生微生物が敵対関係にないという生物学的な原因があると思われるのだが、その話はまた別の機会にしよう。

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