地域輪作という考え方

      2017/04/09

遷移についての続きです。



遷移の進行

前回、パイオニア植物について書きましたが、これらの植物は大体一年草か、寿命の短い植物たちです。それから徐々に、多年草などの寿命の長い植物へと変わっていきます。

このような流れにおいて何が起こっていくのかと言えば、単純に考えて『植物体が積み重なっていくこと』と『地中に根が張り巡らされていくこと』が起こるのだと言えます。私はこの事が、『植物が自ら土壌特性を変化させていくこと』の重要なポイントなのではないかと睨んでいます。

そのポイントについてはまた後ほど語ることとし、遷移についての続きを考えていくことにします。群落が多年草からさらに先に進むと、そこには段々と低木が生えてくることになり、徐々に森へと変化していく木本類へとその姿を変えていきます……。

こうした部分を大まかに考えると、『一年草→多年草→木本類』という風な遷移の流れがあることが分かります。なので、この流れに沿って品目を選んで植えることによって、より自然で低コストな栽培が行える可能性があると考えています。




地域輪作とは

最近見た資料において、『地域輪作』という考え方が紹介されていて興味深いと思いました。
これは、『同じ圃場において同じ人が品目を変えて栽培する』のではなく、『ある品目を作る人が、年ごとに圃場を変えながら作っていく』という方法です。

これまで:
【同一耕作者】(品目A)→(品目B)→(品目C)→(品目A)

地域輪作:(それぞれ同一品目)
【耕作者A】(圃場A)→(圃場B)→(圃場C)→(圃場A)
【耕作者B】(圃場B)→(圃場C)→(圃場A)→(圃場B)
【耕作者C】(圃場C)→(圃場A)→(圃場B)→(圃場C)

地域によっては、似たような方策として『ブロックローテーション』という方法が取られることがあるわけですが、これらは共に、一人の人が別々の品目を作っていくよりも、非常に効果の高い方法なのではないかと考えます。

土地に対する執着がある限りは難しい方法かもしれませんが、そうでないのであれば、非常に画期的な方法ではないでしょうか。耕作している農地を『個人のもの』として捉えるか、『共用のもの』として捉えるのか、考え方によってこのような方法が実行できるかどうかは変わってきます。

捉え方は人それぞれ。アメリカの大規模穀物を、『独占されている』と捉えるのか、『最も効率の良い方法で作って、代わりに提供してくれている』と捉えるのか。柔軟な思考方法は、新しい可能性を見せてくれるのだな、と思った方法でした。

永続的に耕作できる栽培として、是非頭に入れておきたい方法の一つだと思います。

 

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