土壌の生物多様性と有機物

      2017/04/09

土壌の生物多様性について、それを維持する為に、有機物を土壌に入れれば良いという話を良く聞きますし、また、土壌中に有機物を入れるのが有機農業だという誤解も多々あります。



土壌の生物多様性と有機物

多くの場合、それは、家畜の糞尿を発酵させた「たい肥」であるのですが、未熟なたい肥を土壌に入れると、それを餌とする真菌、所謂、カビが増えます。そこでカビが増えると、カビを餌とする放線菌が増えます。カビによって分解された有機物は、更に細かく、土壌中の細菌によって無機化されます。その無機物を餌にする細菌によって、最終的には、窒素として大気中に放出されます。大気中の窒素を固定する細菌も別にいますから、結果として、窒素は、有機物や無機物の過程を経て、環境中を循環していることになります。

微生物が生息している「良い畑」という話を聞くことがありますが、それは、有機物を分解しているステージを指していることが多いようです。しかし、自然界で、有機物がフンダンにある環境は、どちらかというとマイナーです。もし、地球上の土壌が、有機物に溢れていたら、強烈な臭気で、とてもでないですが、ヒトは住めないでしょう。

土壌中の微生物バランス

土壌中で圧倒的なマジョリティにあるのは、貧栄養下で生息出来る従属栄養細菌と、無機物を栄養に出来る化学合成細菌です。これらの細菌は、人為的な培養が困難で、また、有機物の投入量が多いと、数が減ってしまいます。土壌中の酸素濃度によっても、生息する場所が異なっています。一般的には、地表から地下に向かって、徐々に固く絞まって行く土壌、そういう物理性の土壌が、理想的な細菌の分布に、良い影響を与えていると言われています。

この一群の細菌は、無機鉱物によって、その増殖が促進されることが分かっています。
尚、十和田石は、自身の持つpH矯正機能もあって、これら、名も無き縁の下の力持ち微生物を増やす力が、実験で確認されています。
TGAは、これらの地味だけど、土壌中で圧倒的な多数派の細菌が多い土壌、これが、結果として、生物性から見た、良い土壌だろうと思っています。

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